CTIA 2007 基調講演 マイクロソフト社CEO Steve Balmmer氏
Wednesday, October 24th, 2007 by Nobuko Fujiedaサンフランシスコで開催されているCTIA 2007に行ってきました。初日(米国時間10/23)基調講演はマイクロソフト社CEO バルマー氏が登場。同氏の講演を生で聴くのはこれが初めて。うわさどおりエネルギッシュな講演でした。さて、講演で印象に残ったことをいくつかまとめてみました。
ー CTIA2007基調講演 マイクロソフト社CEO スティーブ・バルマー氏講演メモ
マイクロソフトのモバイル戦略は:
- 仕事にも遊びにも(「work and play(ワークアンドプレイ)」)利用できる共通プラットフォーム化推進
- PCコンピューティングですでに確立している基盤、ユーザー層をフル活用
- エンタープライズ分野で蓄積したセキュリティやインテグレーションにおける強み、ノウハウを強調
- 「6年前に初めてCTIAで講演したが、その時点ではマイクロソフトの携帯電話はモデル数1、提供地域は1ヶ国のみだった。今日では、Windows Mobileの提供は世界55ヶ国、通信事業者160、端末モデル数140におよぶ」。
同氏は「マイクロソフトはソフトウェアをてがける企業」とも述べた。その上で、「PCはパワフル、携帯電話は人気の高さ」と各々の特徴を表現。デスクトップコンピュータは「コンピューティングのモデルの一つ」との見解を明らかにした。国際的に多数の国々では「携帯電話がコンピュータ代わり」と言う。私が興味深いと思ったのは、エンタープライズサービス企業としてマイクロソフトが持つつよみを繰り返し強調したこと。例えば、エンタープライズサービスで求められる信頼性、安定性など。
後半では「ワークアンドプレイ」のデモを同社社員と共に披露。まずは「ワーク」を想定した「Microsoft System Center Mobile Device Manager 2008」デモ。外出先での外食など経費を携帯電話に入力、社内システムにアクセスするというもの。
二つ目は、家庭内利用を想定したモバイル製品。外出先から録画したいテレビ番組を指定するというデモを講演後半で披露した。
デモの途中でデータのダウンロード中に「すでにこちらの端末にロード済みのものがあります」とデモ実演者がさりげなく別の端末に切り替えたのはとてもスムーズだった。が、ダウンロード完了を待たなかった理由を知りたくなったりもする。果たして、ロードそのものが遅いのか、頻繁にクラッシュするのか、それとも?
ちなみにデモを見ていた際に「あ、Vistaじゃないね」と隣席から声が聞こえた。
「プラットフォーム化を目指す上でリッチなAPIも重視していく。外部サービスの参加を積極的に進める」など、オープンなマイクロソフトを強調した。
話題の広告関連分野では「広告にはこれまで常に興味を持ってきた分野。広告全般に対する興味とモバイル広告に関する興味の両分についてだ」とした。
結びでは、「機会」、「イノベーション」、「パートナーシップ」を重要項目3点としてあげた上で「マイクロソフトはこれからイネーブラー(enabler:あることがらを実現可能にする役割を果たすもの)になりたい」と述べた。ちなみに同氏によると「IBMは消費者向けのビジネスを提供していないし、アップルはエンタープライズ向けビジネス提供していない」。「アップルは外部サービスの参加をうながす為にすばらしいこともしたが…。」そうだ。最後に「パートナーとの協調体制」、「700MHZオークションに興味は無い(Googleがオークション入札に興味を示しているといううわさが絶えない)」と強調、会場は拍手で沸いた。