「オープン」な携帯電話端末Openmokoの「 Neo FreeRunner」、7月4日発売開始

July 2nd, 2008 by Nobuko Fujieda

気になるニュースがあるのに、なかなか時間がとれないので、そのうち3件を簡単にまとめておきます。

  • LinuxベースのオープンソースOS「OpenMoko」搭載端末「Neo FreeRunner」発売日が、アメリカ独立記念日にあたる7月4日からと発表されました。価格は$399。各国での流通などはこちらをどうぞ。
  • ノキアによる買収2件(その1):位置情報を利用するSNS「Plazes」を買収。買収金額は公表されず。ノキアは端末からソフト分野への進出を図る方針を示していますし、今回の買収はその方針に沿ったものだと思います。
  • ノキアによる買収2件(その2):ノキアはまた「シンビアンを買収、Symbian OSをオープン化」。グーグルの「Android」、「LiMo Foundation」などの動きを視野に入れてのことだと思われます。

アメリカMVNOのVirgin Mobile USAがHelioを買収

June 30th, 2008 by Nobuko Fujieda

「Virgin Mobile USAがHelioを買収するのでは?」という噂を以前取り上げましたが、今回、正式に発表されました。発表内容で気になったポイントを以下にまとめてみます。

  • Virgin Mobile USAがHelioを$3900万ドル、全額株式取得
  • Virgin Mobile USA、Helioの主要株主韓国通信事業者SK Telecomはそれぞれ2500万ドルずつを合併後のVirgin Mobile USAに出資
  • HelioはVirgin Mobile USA株式の17.2%を取得。これによりSK TelecomはVirgin Mobile USAの株主としては第二位に。ちなみに、スプリントは14.1%を取得する見込みとなっており、SK Telecomがスプリントを株式所有数では追い抜くことになります。以前、「SK Telecomがスプリント買収を考えているのでは」と噂になったことを考えると、興味深いものがありますね
  • SK Telecomは昨年およそ3億ドルをHelioに投資。その当時Helioは月間$4000万ドルをコストとして費やしていたそうです
  • Virgin Mobile USAはHelioの端末($1700万ドル相当)を入手
  • 今回の買収によりVigin Mobile USAはスプリントからより好条件での利用回線を仕入れ可能に
利用回線 支払い方式 ターゲット層 顧客数 ARPU
Helio スプリント ポストペイド データ通信利用、韓国系アメリカ人 およそ17万 およそ$80ドル
Virgin Mobile USA スプリント プリペイド 価格重視、若者中心 およそ500万 およそ$20ドル

iPhone販売方式あれこれ。アメリカではAT&Tから販売奨励金、欧州ではプリペイドiPhone発表

June 27th, 2008 by Nobuko Fujieda

アップデート:7月1日付けAT&Tプレスリリースで、「将来的にはAT&Tとの契約無しでもiPhoneを購入可能にするオプションを提供予定。その場合のiPhone価格は$599ドル(8GB) 、 $699ドル (16GB)」と発表されました。

しばらくの間更新していない間に、いろいろなニュースがありました。まず、iPhone。こちらは発表されてから本当にいろいろなところで取り上げられていますね。

iPhone製造コスト(iSuppliによる推定調査。iSuppliによる英文プレスリリースはこちら)から、販売奨励金モデルの是非。例えば、「端末価格は値下げされたため、一見お得に見えるが通信プランが従来のiPhone利用料金プランに比べて値上がり」している点。それに、通信事業者による長期契約期間の実施や、契約を途中解約する際に消費者に課せられる解約金などで、消費者への制約がより厳しくなる点などから「iPhone端末の値下げは消費者にとっては一歩後退」とする記事。途中解約金についてはアメリカでは見直しを求める動きが出ています

一方、iPhoneリリース時には「1ヶ国内については、その国の中のとある通信事業者1社が独占提供」という雰囲気でしたが、アップル社がSECに提出した文書によると「アメリカ、英国、フランス、ドイツ、スペイン、アイルランドその他各国を除き、複数の通信事業者により提供」という点を指摘する記事なども見られます。

ところで、イタリアのTelecom Italia、英国のO2から「プリペイドiPhone」が出るんだそうです。これにはびっくりしました。でも、これも欧州でのプリペイド顧客の数の多さや、プリペイドサービス利用者がより多様なサービスを利用するようになるなど急激な変化を遂げているという指摘を見ると「なるほど」と思えますね。

アメリカ通信事業者業界ベライゾン、オールテルを買収

June 9th, 2008 by Nobuko Fujieda

さて、先週アメリカ通信事業者業界第2位のベライゾンが業界5位のオールテル(Alltel)を総額281億ドル(約2兆9000億円)で買収、合計顧客数は約8000万人になると発表されました。これで、ベライゾンは米国内最大の移動体通信事業者となります。

ところで、オールテル社は7ヶ月前に275億ドルで、TPG CapitalとGS Capital Partnersによって買収されていました。米国内での金融業界内での厳しい状況が今回の買収につながったものと見られます。

また、アメリカでは消費者のおよそ80%がすでに携帯電話を利用しており、携帯電話の利用浸透が進むにつれて市場成長が鈍化するという予測を基に市場統合のうごきが始まるとも考えられます。業界3位のスプリント(Sprint)と4位のTモバイルUSA(T-Mobile)というケースも噂になっていましたが、スプリントの抱える事情から実現の可能性は薄いと考える向きが多いようです。

また、これとは別により規模の小さな移動体通信事業者MetroPCS CommunicationsとLeap Wireless Internationalなどが合併話の再開に興味を持つのではないか、と見るアナリストもあります(WSJ 2008/06/06記事)。

iPhone、発売開始は7月11日と発表!

June 9th, 2008 by Nobuko Fujieda

今日から、サンフランシスコ市内で開催されているアップル社の「Worldwide Developers Conference 2008」(WWDC 2008)。スティーブ・ジョブス氏のキメ台詞は無かった!?と聞きますが、3GのiPhone発売が発表されました。詳細はアップル社サイトをどうぞ。

16GBの3GiPhoneは$299ドル。たのしみですね!

グーグルアンドロイドのライブ動画デモ

May 29th, 2008 by Nobuko Fujieda


サンフランシスコで開催されたグーグルのI/Oコンファレンスでアンドロイド(Android)のデモがあったそうです。エンガジェットのレポートによれば、デモに利用された端末はHTCのDream。Google Street View(グーグルストリートビュー)を端末の画面に指で直に触れて操作するのに加え、動画の終盤近くではユーザーの動きにあわせて画像を表示する機能が披露されています。場内の「おおー」というどよめきも納得ですね。かなりかっこいいデモです。でも、やっぱりアンドロイド端末を実際に採用する通信事業者がいるのかどうか、というのが個人的には気になるところです。

グーグルCEOのエリック・シュミット氏が「携帯電話がPCベースのウェブを越えると考えている」とあるインタビュー中で発言するなど、グーグルが携帯電話ビジネスに本気なのは確かです。アンドロイド、通信帯域と何かと携帯電話ビジネスでも話題のグーグルには今後も注目したいと思います。

Virgin Mobile USAとHelioの合併話がうわさに

May 21st, 2008 by Nobuko Fujieda

MVNO関係の話題で気になっているものを幾つかまとめておきますね。まず、Virgin Mobile USAとHelioの合併のうわさ。どちらも、スプリントの回線を利用しているMVNOです。

Virgin Mobile USAは2002年にサービス開始。2007年秋のIPO時株価およそ$15ドルから最近ではおよそ$3ドルまでに下がるなどしています。サービス利用者数は同社によれば500万人。プリペイド顧客など価格に敏感な層をターゲットにしています。一方、Helioは韓国のSK Telecomとアメリカのインターネット・サービス・プロバイダーEarthlinkのジョイントベンチャー。もっとも、最近ではSK Telecomの役割が目立ってきました。Helioの顧客数は200,000人程度と少ないものの、ARPUは$100ドルと高め。

まだまだ、交渉は初期段階とのことで、今後の展開に注目したいところです。

この他にもスプリント社からのスピンオフ企業Embarq社が顧客獲得の難航などを理由にMVNO事業を終了予定。 Qwest Communicationsが従来回線を利用してきたスプリントからベライゾンへ契約を移行することなどが発表されています。

NTTドコモの携帯電話に米Audience製の音声プロセッサ採用

May 16th, 2008 by Nobuko Fujieda

Audience(以下オーディエンス)は、同社の音声プロセッサ「A1010」がNTTドコモの携帯電話「SH705iII」(シャープ製)に採用されたと発表。同プロセッサの採用により、シャープの「トリプルくっきりトーク」をサポート。周囲の雑音を抑えるノイズリダクション機能、声を強調するエンハンス機能、側音低減によるエコーキャンセル機能が可能になる、とのこと。

オーディエンスの音声プロセッサは、人間の持つ高度な聴覚メカニズムを採用した雑音抑制技術によって、場所を問わないクリアなコミュニケーションを実現するとされています。

オーディエンス社はカリフォルニア州マウンテンビュー市に本社を置き、投資企業には、Vulcan Capital、NEA、Tallwood Venture Capital、VentureTech Allianceが含まれます。

アメリカモバイル広告市場規模、2012年には$65億超えると推測-eMarketer

May 4th, 2008 by Nobuko Fujieda

eMarketer Mobile Advertising Spending
Source: eMarketer

市場調査などを手がけるeMarketerは、「USモバイル広告市場規模が2012年には$65億ドルを超える」と予測する資料を発表。これによると、アップル社のiPhoneやグーグルのアンドロイドなどで携帯電話市場に対しての認識は高まりつつあり、携帯電話広告が本格的に利用されるための基盤作りができたとしています。

2007年のアメリカにおける携帯電話広告市場規模は$878M(8.78億ドル)、そして、2012年には$6.5B(65億ドル)規模まで伸びると見ています。ちなみに、世界規模では2012年には$19B(190億ドル)と予測。

上記の統計とは直接関係はありませんが、最近、アメリカのモバイル広告分野のベンチャー企業では、モバイル広告のAdMobがモバイル広告分析ツール「AdMob Analytics」のベータ版をリリース、DoubleClickと提携するなど面白い動きを見せています。

MVNOのMovidaをAPC Wirelessが買収へ

May 1st, 2008 by Nobuko Fujieda

ヒスパニック系のユーザーをターゲットにしたMVNOのMovidaが会社更生法適用を申請したことは以前にも書きましたが、最近、APC WirelessがMovidaを買収したと発表されました。更生法適用の申請から3週間未満で買収がまとまったのも興味深い点です。また、APC Wirelessにとっては、2008年1月にLiberty Wirelessを買収したのに続き2件めのMVNO買収となります。

買収額は$2.8M(280万ドル)。サービス利用者にとってMobidaが買収されたことによる影響は余り無く、従来同様のサービスが提供されるようです。